屋根材は、建物全体の重量や防火対策や、最低屋根勾配に応じて使える素材が限られています。そのため、トータルな観点から選ばれることが一般的となっています。
天然と化粧のスレート
スレートには2種類あり、天然と化粧に分かれます。粘板岩のうち玄昌石(げんしょうせき)が使われているものを天然スレートといいます。
化粧スレートは、セメントを主な原料として作られた合成スレートに色を着けたものです。軽さのため耐震性に優れているとされている他、耐候性の高さがあります。
以前はアスベスト(石綿)が使われていたものが主流でしたが、環境への配慮のため、人工もしくは天然の繊維が使われるようになっています。
セメント系の瓦
セメントと砂を原料として作られた瓦に、アクリル系やフッ素系や水系の樹脂塗料を塗ることで防水効果を施した屋根材です。
セメント系の瓦には厚型スレートとコンクリート瓦があり、厚型スレートは、化粧スレートと比べて厚みがあることから厚型と呼ばれるようになったそうです。洋形と平形と和形とS形の4種類の形状があります。
コンクリート瓦は、厚型スレートよりセメントの量を少なめとしたモルタルにて作られたものです。形状は洋形と平形の2種類です。
粘度系の瓦
粘土を原料とした焼きものの瓦です。重量の重さと表面の強さがあります。時間の経過とともに風合いが感じられるようになるのが特徴です。
粘土系にはうわ薬である釉薬を塗った釉薬瓦があります。釉薬のおかげで水の浸透がないことと、色のバリエーションの豊富さがあります。形状は和形と平形とS形があり、和風はもちろんのこと洋風の住宅でも使われています。
そしてもうひとつの粘土系の瓦として、釉薬が塗られていない無釉瓦があります。いぶし瓦に素焼き瓦といった種類があり、いぶし瓦は寺社やお城や和風住宅の屋根に使用されています。素焼き瓦は赤い色を帯びており、代表的なものとしてスペイン瓦があります。
金属葺き
金属葺きは、鋼板や銅板やカラー鉄板などに分かれます。加工や施工のしやすさがあるため、葺き方の多様性があります。
金属葺きの中で主流となっているガルバリウム鋼板は、耐久性の高さがあるため、海岸地域や公害地域でも使われています。
そして銅板は、和風住宅の腰屋根の部分で広く使われてきた屋根材です。特に緑色に変色してから長持ちするとされており、50年の耐久性がありました。一般的には0.35ミリもしくは0.4ミリのタイプが使われています。昨今では酸性雨の影響もあり、以前ほどの耐久性は期待できなくなっているようです。
